私の脳出血の後遺症(しゃっくり・猫舌)

私は2週間ほどの入院生活を経て、無事退院できましたが、その後脳出血の後遺症と思われる症状も発症していました。

その後遺症の一つが「しゃっくり」の発作です。しゃっくりが凄い頻度で出続けていました。昼間からずっと1分間に4~5回は「ヒック、ヒック」と出続けて中々収まらない状態が続いていました。
しゃっくりは本来、何らかの原因で横隔膜が痙攣して起きるものですが、医師の話によると脳出血の後遺症でも、まれにしゃっくりが頻発する症状が起きることもあるとの事でした。ネットで調べてみると、健康な人にしゃっくりが止まらない症状が出ると、それが脳卒中の前兆である可能性もあるようです。ただし、医師からは「気にしなくてよい」と言われましたし、どうやらしゃっくりを止めるための薬というのも存在しないようです。調べてみると、抗痙攣薬のデパケンという薬などは、しゃっくりを抑える効能も持っているようです。

しゃっくりを止めるには「息を止めておなかに力を入れ、横隔膜を圧迫刺激する」方法が有名で、私も何度もそれを行いましたが、一向に治まりませんでした。ベッドに横になっても治まらない状態が続きましたが、幸い夜は何とか寝付くことが出来ていました。特に退院後は、入浴することが可能だったので、体を暖めて血行を良くすれば、発作が大分とましになりました。

2つめの後遺症は、猫舌になったことです。退院後しばらくは本当にビックリするくらい、熱い食べ物が食べられなくなりました。脳出血で口の中神経が過敏になったのでしょうか?鈍感になるのなら分かる気がしますが、鋭敏になる後遺症も有ることに少々驚きました。別の原因として、入院中は熱い食事は全く出されず、特にラーメンとか鍋料理とかカレーのように、熱いスープの付いた料理を2週間全く口にしたかったので、熱さに対する耐性を忘れてしまったのでしょうかね?いずれにせよ、脳出血になるまえの健康だった頃より、猫舌という後遺症がしばらく続くことになりました。が、2ヶ月ぐらいで大分ましになりました(感覚が元に戻った?)。



筋力低下で足が疲れやすくもなった


もう一つ、大きな後遺症に悩まされました。これは脳出血だけに限らない、長期入院する人の多くが悩まされる後遺症ですが、足が異様なほど疲れやすくなったことです。退院後1ヶ月位は本当に足の疲労感が酷く、少し街を歩いただけで(万歩計を見てもせいぜい5~8千歩程度)足が疲れてどうしようもない状態でした。それどころか、朝起きた時から、大腿四頭筋(太股の前側)が硬直したような感じがしていました。寝起きから筋肉痛といった感じです。

最初は脳出血により筋肉がおかしくなるような後遺症が出ているのか?それとも新たに変な病気にかかったのでは?と心配になりましたが、どうやらこの足の疲労感は、単なる筋力の衰えだったことに後々気付きました。私は以前からスポーツジムに通っていたのですが、そこで足の筋力を使う筋トレマシーンを動かそうとして、以前のおもりの重さでは全く動かなかったからです。「これは入院してほとんど足を使わなかったから筋肉がやせ細ったのか?」と思い、長期入院の経験のある友人に聞いてみたら、やはり入院生活を続けていると、一気に筋力が落ちると言われました。ソースは不明ですが「1日の入院で衰える筋力を戻すには1週間掛かる」なんて話もあるようです。

入院中も脳出血のリハビリの一環で、毎日病院内を歩いてはいましたが、それでも今までの生活に比べれば明らかに運動不足で、大腿筋が痩せ細っていたのでしょう。退院後2ヶ月ほどしてようやく足の疲労感も少なくなり、スポーツジムでも以前と同じだけの斤量でマシンを動かせるようにまで回復しました。

このように、脳出血(及び入院生活の長期化)により様々な後遺症が出ますが、私の場合は全て一時的なものだったようで2ヶ月ほどでほぼ正常な体に戻りました。ちなみに血圧も、上は120~130・下は100以下と正常な範囲に落ち着きました。2ヶ月以上経っても体の異変が治らないようであれば、もう一度脳外科を受診して後遺症についてしっかり調べて貰うべきです。