脳の病気の入院で絶対に個室を選ぶべき理由

私は脳出血で入院したとき、最初の数日は集中治療室に入れられましたが、その後は一般病室に移ることになりました。最初は大部屋に入れられる予定でしたが、私は迷わず個室を希望し、差額ベッド代を支払って個室の病室に入りました。
私が個室を要求した理由は、以前に短期間ですがノドの病気で入院したことがあり、そのときの経験から大部屋が最悪の環境であることを体験していたので、この脳出血の際も迷わず個室を要求したのです。(関連;差額ベッド代を医療保険で賄うのは損

大部屋の病室というのは、本当に酷い環境です。大体5~6人が一部屋に詰め込まれるので、確率的に1人や2人はいびきの超うるさい奴とか、寝言を言う奴などが居ますので、神経質な人は本当に眠れません。私が以前の入院の時は6人の大部屋で、いびきの凄まじい奴が一人いて一睡も出来なかった苦い経験があります。

そして、いびきや寝言くらいならまだ「人間だからしょうがないか」と諦めもつくかもしれませんが、脳関連の病気の場合、頭がおかしくなっている患者も居るので、更にやっかいです。脳の病気では嗚咽する患者も多いので、大部屋は本当に気分が悪い環境です。私の入院時には、2つとなりの部屋に消灯時間後も理由もないのに「かんごふさ~ん」と延々と呼び続ける婆さんがいました。看護士さんも(用がないことを知ってるので)無視していたので、婆さんは断続的に延々と叫び続けていました。しばしば奇声も発したりしており、もしこんなおかしな老人とかと同室になっていたら全く眠れなかったのでは?と恐ろしく思います。

それ以外の理由として、例えば自分が昼間眠りたいとか静かにして欲しい時にも、大部屋だとテレビを付ける患者がいますし、見舞いに来る人も多く騒がしいです。個室だと静かな環境で居られますし、私の病院ではトイレと洗面台も付いた個室だったので、清潔で便利な環境でした。

私は「差額ベッド代をけちらず、個室に入って本当に良かった」と思いました。差額ベッド代は一日1万円以上かかりましたが、全く後悔はありません。ですから私は皆さんに、脳卒中関連の病気の場合、絶対に個室に入ることを推奨します。ぐっすり眠れないと、当然ですが脳卒中の治癒も遅れますから、背に腹は変えられないでしょう。