脳出血の年齢~若年層(30代)でも起きる

脳出血は脳卒中と呼ばれる病気の一種です。脳卒中と聞くと、多くの人が「高齢者がなる病気だ」「若者には関係がない」と思いがちです。確かに厚生労働省の統計によると、脳出血の最も多い年齢は60歳代・次いで70歳代です。しかし実際には、脳卒中になるのは高齢者だけとは限らず、若い人でもなる可能性があります。
さすがに10代の人は少ないようですが、30代位になると発症する人は決して珍しくないようです。また男女により、脳出血の発症のしやすさには、統計上の差は無いようです。

 かく言う私も、脳出血に見舞われたのは、38歳の時でした。私が救急車で運ばれている途中、救急隊員が病状を病院側に伝えている際、脳出血の可能性が高いと言われました。私のスペックや症状~

・年齢(30代の男性)
突然片手が動かなくなった
・血圧が高い(上が180を越えていた)
・歩行がふらつく
・だが意識はしっかりしており、普通に会話ができる

を聞いた搬送先の病院の医師が、おそらく脳出血だろうと伝えてきました。実際に病院に着いてからも、脳のCTスキャンをとる前に「おそらく軽度の脳出血と思われます」と言われました。検査結果を見る前からそのように言うくらい、若年層の脳出血は珍しくない病気なのでしょう。



親や祖父母が高血圧な人は注意が必要


後に聞いたのですが、脳神経外科の医師にとっては、30代での脳出血は「よくあるケース」だそうで、年齢はあまり関係ないと言われました。勿論、高齢者の方が割合的には多いが、30代でも脳出血になる人は居ると。

一般的に脳卒中関連の病気は、遺伝性は無いとされていますが、それは正しくありません。親が高血圧だったり家系に脳出血・脳梗塞を起こした人が居る場合は「高血圧性脳内出血」の危険因子を持っている可能性が高く、注意が必要だと言われました。

私の場合も、元来から高血圧な家系でした。父親は血圧の薬を飲んでいますし、祖父は脳梗塞で倒れ、意識不明の状態を数年続けた末に亡くなりました。そして5人要る父の兄弟も皆(既に60代以上の高齢とはいえ)薬で血圧コントロールを行っています。つまり私は、典型的な脳出血の危険因子持ちの家系といえそうですね。 

私のように血圧の高い家系の人は、30代でも脳出血を発祥する可能性がありますので、年齢が若くても十分注意が必要です。私は脳出血になる以前は、血圧など測った記憶がありませんでした。少なくとも時々血圧を測る習慣を付けておくべきでしょう。そして食生活に気を付け、塩分の採りすぎは控えるべきです。